オタクです
ちょっと前に持っていたスバル インプレッサのハナシを回想します。
1.5L NA 2WDで世界最弱のインプのお話です。
ブログ開設前の出来事なので文字が多いです。どうかご容赦を。
出会い
いつものようにヤフオクでポンコツを探し、10万でマニュアルのインプを発見。即落札。
型式はGF-GF1でアプライドG
最終型の素インプワゴン。
ファーストインプレッションは『激遅』
ここからコイツはアレコレされてよくわからない自動車になっていきます。
外装
自動車解体屋さんで働いていた友人からカサブランカが入ってきたと連絡があったので買いに行きました。
バンパー、ヘッドライト、各種ステー、テール等を大事に剥ぎ取り、付け替えました。
基本はポン付けですが、一部加工が必要です。
ヘッドライトステーを取り付ける際に干渉があるので、グラインダーで切除した部分があります。
細目(MeanEye)と言われるGC/GFインプの謎グレード丸目クラシック仕様。
不思議で一度見たら頭から離れない、どこに行っても目撃情報を頂く悪目立ちカーになりました。
時系列は無視で外装その2です。
インプワゴンのターボ用鉄ボンネットです。
アルミだと思ってウキウキで貰いに行ったら鉄でした。
NAにエアスクープ付きボンネットを付ける痛いヤツになりました。(もう痛いからどうにでもなれの精神)
駆動系編
車高が下げたい!
そんなことから始まりました。
車高調がポンと付けば終わりでしたが、どうも2WDと4WDでリアのサスペンションジオメトリが違う(ように見える)
4WDのものはショックが後傾して取り付いているが、2WDのものはほぼ直立。
また、ショック下部の取付穴ピッチも違う。
つまりは4WD化しなければ車高調はつかない?ということなので4WD化しました。
- 部品の収集
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ざっくりと、、
- 四駆ミッション
- ミッションマウント
- ペラシャ
- 四駆リアメンバー
- リアデフ
- 四駆リアアーム類
- 四駆セルモーター
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これだけ必要な部品があるので部品取り車を用意しました。
本当にタイミングよくBG5レガシィを廃車にしたいという先輩がいたので譲ってもらいました。
積雪地での使用があったようで腐食が酷く、メンバーは使えませんでしたが、リアデフと燃料タンクはBG5レガシィ用を使用しました。ペラシャはホイールベースの違いからGC8用、リアメンバーはサスペンションジオメトリが優れていると噂のいるGDB用を購入。
- ミッションの選定
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スバルの凄いところはなんでも適当なミッションが載ってしまいます。
安く買おうとすると1万ちょいからGDAとかに乗っているTY754VB1AAなんかが使えます。
オタクなので、最強になりたいと思ってTY754VB1EAを買ってしまいました(10万円)
ちなみにTY754VB1EAはイチバン凄いGC8に乗っているミッションで、
クロスミッション、フロントヘリカルLSD、DCCDなんかが付いています。希少で高価です。前期型に載っているTY752という型式のミッションはいわゆる『ガラスのミッション』というもので、ブローしやすいようです。また、ミッションとエンジンの締結ボルトの数も違うことからスルーしました(コッターピンを抜けば取付は可能です。)
- クラッチ・フライホイールの選定
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FFと4WDではクラッチもフライホイールもクラッチの作動方式も違います!
まずはフライホイール、純正買っても面白くないので4.3kgのKTS製超軽量鍛造フライホイールを用意しました。
1.5LのEJ15なので強化クラッチも不要と判断し、GC8純正同等品のクラッチカバー、ディスク、レリーズベアリングセットを購入。
ついでにパイロットベアリングやクランクシールも!次に、FFのワイヤー引きクラッチを油圧に変更するためにGC8純正クラッチペダル、マスターシリンダーを買いました。純正の配管はクネクネしてて面倒なのでバイク用のブレーキホース(両エンド共にバンジョー)の汎用400mm程のものを買い、マスターとオペチンを繋ぎます。
また、四駆ミッションはクラッチがプル式です。ミッション側に付いたレリーズをミッション搭載時にクラッチカバーに押し込んでハメる必要があるので、作業経験の少ない私はとても困りました。
今のところ、全ての部品がポン付可能です。いいね~
どんどんワクワクしてきましたね
- 実作業
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FFミッションを降ろし、燃料タンク、リアメンバーも全部ポイ。
スバルのNAはミッションが降ろしやすい!全部のネジが手工具で届く!
FFのリアメンバーも軽く降ろしやすかったです。燃料ポンプもそのままBG5レガシィ用を使用。
1.5Lに2Lターボ用の燃料を送り込みます。リターンで返ってくるだけですが、GDBのリアメンバーはポン付できますが、リアデフのマウント方法を変えるついでにスタッドボルトを引っこ抜いてボルトで留まるようにしました。ピッチ1.75のネジ(通常の並目のものです)で固定。
リアのナックル、ドライブシャフトもレガシィのモノを使用するのでデフはR160のヘリカルLSDです。
このR160というデフキャリアはとても軽い。貧弱プライベーターでも簡単に脱着可能!リアメンバーのデフマウント部の前側ステーはATとMTで違うので注意。どちらも取り付け可能ですが、
MT用は強そうな形です。どうせなら強い部品を付けたいですよね。いよいよミッションを載せていきます。FFも4WDもフロントドライブシャフトは同じなのでサクサク載せていきます。
ミッションマウントが載るクロスメンバーが違いますので注意。マニュアル用メンバーを買いましょう。ついでになんとなくでGC8用アルミロアアームを装着。
これもポン付けです。鉄のモノと重量で言うとそんなに変わりませんが、形状的に剛性が高かったり、重心位置の違いで慣性モーメントが小さかったりしてよく動く足になるんだろうな~と期待。ここまでやると歯止めが利かなくなってエンジンマウントやピッチングストッパーも変えたくなった。
正統にSTIの強化品を購入。余計な動きがビシっと収まり、かつ、高周波振動は減衰するいいエンジンマウントでした。ミッションマウントは中国製のアルミビレットのものを使用。これはほぼリジットで、オマケ程度にゴムブッシュが付いているようなものでした。けれどもいい仕事をしてくれたので好きです。
また、ミッションのクロスメンバーブッシュもAVOの強化ウレタンブッシュを使用し、全ての駆動系部品をビシっと収めます。ここまで乗ってくるとほぼ自動車の見た目になるので、DCCDの配線を作ります。
本当は純正のようにPWMでロック率を変更できるようにしたかったのですが、知恵も知識も無かったので、ロック or フリーという感じにしました。ロックの時は12Vを印加し、フリーの時は0V。フリーといってもセンターデフはビスカスが入っていていくらか差動制限してくれています。これで1.5Lのインプにも前後ヘリカルデフでセンターにはビスカスという最強の仕様となったわけです。しかもフルクロス!!
- 足回り選定
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ここまできてやっと当初の目標であった『車高を下げたい』にたどり着けます。
しかし、ここまでにかなりお金を使ってしまったせいで金欠。
車高調なんて買えない。なので、レガシィについてたビルシュタインをフロントに、リアはGC8の純正中古品を。
バネだけGC8のダウンサスを購入しました。車高調欲しかったなあ。。
つらつらとたくさん文字を書きましたが、ここで一旦試走。
超軽量フライホイールのおかげで吹け上りはビュンビュン!回転落ちも早く、フルクロスミッションも相まってすごい気持ちいい。
ファイナルが4.4なので5速で吹け切っても180km/h出ない計算(NAはレブリミットが6000rpm)
エンジンの回転落ちはメチャクチャに早いのですが、クラッチは純正なのであんまり鬼シフトするとシンクロに負担がかかる。軽いディスクの必要性をここでひしひしと感じました
1~4速はクロスなのですが5速が巡航用なのでエンジン回転数のドロップ量が相対的に他のギアより多いです。
中古で買ったミッションなので5速がギア鳴りするという今まで経験のないミッションでした。
エンジン編
1.5L FFだったインプ号はTY754VB1EA搭載で最強の駆動系を入手しました。
『エンジンがへっぽこ過ぎる!!!!』
エンジンを乗せ換えることにしました。
配管が面倒なのでターボはイヤ
配線作業面倒なので可変バルタイはイヤ
できれば色々同じような年式で同じようなEJがいい(EJ151だからEJ201か?)
ということでEJ201が載っているSF5フォレスターを買ってきました。(4AT 14万キロ 7万円)
結論から言うと、SF5のEJ201はそのままEJ151から載せ替えできますし、配線もそのまま使えます。
ECUのピンアサインも同じなので、ECU差し替えても差し替えなくても、そのまま動きます
- それではエンジン降ろします
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エンジンの脱着はミッションの脱着より簡単かと思います。冷却水のホース、燃料配管、各種電装コネクタ、ラジエター等々エンジンについている邪魔なものを外します。
エアコンコンプレッサーはブラケットごと取り外し、ホースに負担がかからないように注意しながらどっかぶら下げておきます。そうすればエアコンガスも抜けません。
ミッションもエンジンと分離させなくてはなりません。
基本的にはミッション-エンジン間の締結ボルトを取り外すだけですが、レリーズがカバーにはまっているので、ミッション側面からクラッチフォークの支点軸を抜きます。
(ドレンプラグのようなカバーを外すとM6のサービスホールがあるのでアイボルト等を刺して引抜きます。)ここまでバラすことができれば、エンジンマウントのネジ外してエンジンが脱着可能になります。
インマニにロープ引っ掛けて吊り上げました。普通のエンジンクレーンとかでも持ち上がりますし、単管で櫓組んでも持ち上がります。
- エンジンの搭載
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EJ201を載せます。
オートマ用エンジンにはタイベルのコマ飛び防止のカバーみたいな部品が付いていません。
ですのでEJ151から部品をもぎ取って付けます。早速載せていきます。
載せるのもそんな難しくないのですが、ミッションのインプットシャフトがクラッチディスクにうまくハマらないとエンジンも重いので微調整が大変です。
時間かけて丁寧に行いましょう。焦りは厳禁。ついでにGC8のSRX用等長エキマニなんか付けちゃって・・・。(金欠です)
車体から出いるエンジンに接続される電装ハーネスやコネクタはそのまま刺すだけですし、オルタネータやエアコンブラケット、パワステポンプなんかもそのまま取り付け可能です。
燃料ホースやチャコールキャニスターもそのまま取り付いてしまいます。ゴリゴリ元に戻して終了!!
エンジンも1発で始動し。早速試走。
『遅い』
えへへ。
ただ、ハコや足がしっかりしているし、クロスミッションだし、前後デフ付きだし、オタクの思う最強の自動車ができていたと思います。
最後に
軽量フライホイールと純正クラッチの相性があまり良くなく、シンクロに負担が掛かったり、ギクシャクしたり、クロスミッションが気合入りすぎて少し気負ったり、、、中途半端なオタク的には『思ったのと違う』と思ってしまいました。。。
そんなこんなでしたが、インプレッサは色々弄る経験にもなりましたし、オタクが思う『最強』を具現化することもできました。
そして、オタクの思う『最強』は実はそうでもないことも分かりました。
今、普通のロードスターで満足して楽しんでいるのは、”そういうこと”です。
インプレッサのために犠牲になったレガシィやフォレスター、時間もお金もかなり掛けました。
大変アホで実に愚かなことをした自覚があります。
しかし、劣ったオタクが、一般人に少しでも近づけたのではないのかな、と思います。
こんな文章ですが、お読みいただきありがとうございました。
加速動画等いくつかありますので、今後追って投稿したいと思います。
引き続き、オタクブログをお楽しみください。