プライベーターのための積載車検討過程 ~積載トレーラー買っちゃいました~

自動車遊びの中で一度は考える『自動車の運搬手段』

自走、レンタル積車、ユニック、トレーラー、様々あります。

それぞれの特性、メリットを鑑みたうえでトレーラーを購入したその経緯を記します。

目次

自動車運搬の要否について:課題の整理

クルマ遊びをする上で、『クルマを運ぶ』という理由が何かを整理します。

理由1

ナンバー無しの競技車両で道路交通の用に供することができない。という理由。
この理由であれば何らかの運搬手段は必要となります。

理由2

故障リスクを考慮して運搬したい。という理由。
目的地まで行くまでにクルマを消耗させるのも嫌です。事故のリスクもあります。
競技中に故障し、帰れないリスクもあります。

ここぞ、という時に帰りのレッカー代が頭をよぎっては勝てません。

理由3

移動中の体力消耗を抑えたい。という理由。
車高が低く、バネレートの高いクルマ、排気音も大きくエアコンも無い、遠征に不適な場合。

朝早くから撤収まで含めるとかなり疲れます。せめて移動時間は体力消耗を抑えたいです。

上記の課題解決のため運搬手段を検討したいと方は是非この記事をお読みください。

もちろん、アホだなと思いながら読んで頂いても構いません。私の生き方を見ろ。

自動車運搬手段:トラック or トレーラー

クルマを運搬するとして、トラックとトレーラー、それぞれメリットデメリットを書きます。

トラックについて

トラックといっても、多種多様かと思いますので、私が検討したトラックの架装について紹介します。

トラックは前提として全長が長いことがデメリットです。
ホイールベースが長く内輪差が大きいこととオーバーハングが大きくケツを振ることなどありますので、取り回しが困難なこと考えられます。

スライドローダー/ セーフティーローダー

積車と言えばこれを思い浮かべる人がイチバン多いと思います。
プライベーターのオタク的なメリットとデメリットを列挙していきます。

メリット

積載のしやすさと安定感ではこれに勝る手段はありません。
シャコタン、故障車の積載性はピカイチです。※車両積載専用なので当然です。

架装にもよりますが、リモコン操作ができたりタイヤラックを取り付けたりできます。

レッカー業者で使われているだけあって仕事ができるレベルの車両です。
個人の遊びで所有するには手に余るスペックです。本当はこれが欲しい。

デメリット

値段です。もし安い車両があったとしたら距離が飛んでいます。

免許の制度上、準中型5t限定で乗れる車両が高い傾向にあります。
また、自動車保険の制度上、最大積載量が2t以下の車両も高くなる傾向があります。

油圧機器とスライド機構のメンテナンスは維持に関わる負担が大きいです。

最後に、荷台がスライドして地面まで降りてきますので、搭載時の全長がかなり長くなります。

セルフローダー

トラック自体の頭が持ち上がって、傾斜した荷台に歩み板を伝って車両を乗せるタイプです。

メリット

搭載時の全長が幾分か短いです。
荷台がスライドして降りてこない分、全長が短くなります。

機械的に可動する部位がスライドローダーより少ない分、メンテナンスが楽かと思います。

重機屋みたいでめっちゃカッコイイ

デメリット

荷台を登って積載するので、車高の低いクルマやオーバーハングの長いクルマでは地面や床面と接触する可能性があります。

スライドローダーほどではないのですが、やはり値段が高い。

平ボディ / ユニック

2トン車の平ボディに歩み板でクルマを載せる、
ユニックで吊って平ボディにクルマを載せるといった多少危険の伴う手法です。
※ユニックは古河の商品名なので、移動式クレーンが正しい呼称らしいです。

メリット

トラックの中でも一番安いと思います。値段がメリットです。

比較的小型の車両もあるので、軽自動車などであれば4ナンバーサイズのトラックにも載ってしまいます。

ただの平ボディなら素の状態のトラックです。故障危険個所は少ないです。

汎用性が高く、車両積載以外にも使えて、何なら普段使いもこなせてしまう利点があります
※トラックを普段使いするのは自動車異常者です。

デメリット

やはり車両積載専用車と比べて、搭載時の安全性、固定の確実性は格段に落ちます。

そんなにデメリットは無いですね・・・

トレーラーについて

最近浸透してきた積載トレーラー。
私は結局これを買いましたが、これについてもメリットとデメリットを列挙していきます。

メリット

新車販売価格が安いですここがイチバン大きいメリットです。
更には維持費も安いです。エンジンが無いので自動車税もかなり安いです。
自動車保険も牽引する側のもので対応できますのでイニシャルコスト、ランニングコストが破格です。

また、車両全長の割に内輪差が小さく、狭い路地や農道も思いのほかスイスイ走れます。

デメリット

運転が難しい。とても難しいです。
ウデさえあればスイスイと取り回しできます。僕にはまだウデがないのでスイスイ取り回すにはまだまだ精進が必要です。

被牽引車の総重量が750kgを超えるのでけん引免許が必要です。

引っ張るクルマ、いわゆるヘッド車の選択には気を使う必要があります。

自己所有かレンタルか

レンタル

1つ目はレンタル積車です。
以前私もレンタルで使用しました。レンタル方法については過去の記事を参照ください。

メリット

自費購入を避けることで、イニシャルコストの削減、修理費用、維持費用、保険などのランニングコストを考えなくていい

また、レンタル積車のイイ点は確実にメンテナンスされた状態のいい車両を使えるという点です。
※レンタル業者によって状態は異なります。

積車のメンテナンスや修理で金銭的・時間的なリソースを割かれるのは困ります。道中で積車が壊れてしまっては元も子もありません。
確実なメンテナンスが行き届いた積車をレンタルすることは保険にもなります。

デメリット

自己所有ではないので好きな時に使いづらい、とっさの時に借りれない可能性がある。
今使いたいのに!!!って状況、あります。

レースの日程が事前に分かっていて計画的にレンタルすればそのデメリットは解決できますが、そんなにうまくいかないことも多々あります。

自己所有

金が有り余ってたら積車自己保有したい。

実際、購入費用と法定費用、メンテナンス費用などを工面できるのなら自己保有するのが一番です。
高いクルマ買って維持できなくても困るし、安いクルマ買って一生直してる人になるのもイヤです。

つまりは、そういうことです。

選ばれたのは・・・

私は車載トレーラーを買ってしまいました。

納車時の写真です。

新車オプション込み約100万円!登録費用約3万!車検2年付き(以降1年車検)!

クロコアートファクトリーさんの車載トレーラータイプ1を購入しました。

先に列挙した課題を解決する手段となり得ているかという振り返りについて
①ナンバー無しの車両運搬・・・今後購入が予見される車検切れのクルマの輸送で使う→解決
②故障リスクの低減・・・当然解決されました。自走帰宅しないのでレースで踏み切れます!
③移動時の体力消耗・・・解決です。ウチのヘッド車両であるダブルキャブは快適移動号です。

よって、車遊びの課題解決手段としてトレーラーの導入は正解でした!

購入したトレーラーの詳細

私の使い方では耐久用の軽自動車を乗せることを想定しているので幅の小さいタイプ1を選びました。

オプションは
・安定ジャッキ2箇所(リア)
・車両固定ストラップ2本
・輪止め2箇所
・ラダースロープ2m

これだけあればそのまま安全に積み込み、固定し、輸送することができます。
不要と言う人もいるとのことでオプションになっていますが、必須オプションと言ってもいいでしょう。

現在、このタイプ1で
・LA300S ミライース
・NCEC ロードスター
・NCP131 ヴィッツ

上記3台を載せましたが、特に困ることなく運搬することができました。

うちのレーシングカー
うちのドリ車
友人のブーブ

現時点での困りごと

夜間にミラーや目視でトレーラーが見えない!!
対策として、サイドマーカーと路肩灯を取り付けて視認性を改善しました(下図参照)

トレーラーのタイヤにフェンダーを取り付けないと積載しているクルマがメッチャ汚くなる。
まだ対策方針検討中です。そのうち対策します。

マーカーを取り付けるとカッコイイです。
雨の日に走るとこんなに汚くなる。

ヘッド車について(おまけ)

トレーラーのヘッド車に求められる性能は、当然牽引に耐えうる車体の強度は当然ですが、トランスミッションの許容通過トルク容量も忘れてはいけません。

トランスミッションの許容通過トルク容量はミッションのスペックが分かればいいのですが、
まあ無理なので各社の海外向けの情報でトーイングキャパシティが掲載されているはずです。

だいたい5000ポンドのキャパシティがあれば車載トレーラーが引けると思います。

次に、ラダーフレーム車が牽引にいいと言われているのは、強度部材で牽引負荷を受けられることです。
モノコックで同じレベルの牽引負荷を受けるとなると、構造を理解したうえで適切に力を分散させないといけません。
設計諸元と意図を理解したうえで成り立つものですので、サードパーティ製のヒッチメンバーでそこまでの検討は実質不可能と思っています。

あんまり言い過ぎると角が立つので以上とします。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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