3Dプリンタ Ender3 V2 NEOの導入・インプレ

やっはろーオタクです
おうちDIYオタクの強力な武器、3Dプリンタを導入しました。

3Dプリンタならではの複雑な形状物の製作や、工作時の治具作製など、あれこれ作業の幅が広がるといいな!

目次

はじめに

以前、XYZprinting社のda-vinciという3Dプリンタを持っていました。
2015年製で当時は家庭用3Dプリンタの先駆け的な感じでそれはそれは衝撃的でした。

精度も微妙で、フィラメントも専用品のみ、セッティングも面倒であまりつかっていませんでしたが、
色々また作りたくなって3Dプリンタを新調することにしました。

機種選定

今回はCREALITY社のEnder3 V2 NEOという機種を購入しましたが、その選定の背景を書きます。

まず私が3Dプリンタに求める条件を羅列します。

  • FDM(熱溶解積層)式
  • 自動レベリング
  • ABSフィラメントが出力可能
  • 構成部品の供給がある
  • 3~4万円程度

出力品の表面性状は光造形のほうがキレイなのですが、
UVレジンを実製品として使用するのには不安があるので却下。
FDMでしたら機種には寄りますがABSの出力が可能です、安心と信頼の材質です。

今回は3Dプリンタの導入が目的ではなく、3Dプリンタでの出力製品を使用するのが目的ですので、
ある程度の規模のメーカー製で、構成部品の供給も可能、他ユーザーも多く改造やウィークポイントの共有がなされているCREALITY社製のEnder3 V2 NEOにしました。

筆者

AnyCubic社製のkobraも検討に入れていましたが、ダイレクト式エクストルーダは俺に必要なのか…?と疑問に思って安心と信頼のボーデン式を採用するEnderになりました。

可動部の重量は抑えられていた方がいいですし。

購入とセットアップ

早速Amazonで買いました。おそらくアマゾンが一番安いです。
アリエクで買ってもそんな値段も変わりませんし、国内在庫があるアマゾンの出品者から買うのが吉かと思います。

購入から2日後に到着。厚手の段ボールに頑丈な緩衝材、丁寧な梱包でしたので落としても壊れなさそう。

箱から取り出しフレームの組立。ネジ4本で固定し、その他こまごまとした部品を取り付けて完了。

早速キャリブレーションし、Z軸オフセットの調整を行います。
シクネスゲージでしっかり0.08mmでセッティング。

※キャリブレーションはテーブルの傾きを校正しますがZ軸のオフセットはユーザーが行います。
センサーが2mm近くあるので画面上でのオフセット量は1.6~1.9mm程になるかと思います。

テストプリントとレビュー

PLAのフィラメントがお試しで少しついてきたので、
それを使ってミニキャブのエアコンのノブを作りました。無くなっちゃっていたので。

モデリングはFusion360でスライサはCura
CuraでのセットアップはEnder3 V2 Neoが無かったので、Ender3 V2を選択しました。

まずは推奨設定で走らせましたが、静かなことに驚きました。
PLAですとファン全開で走っていますが
聞こえる音はそのファンの稼働音のみ、といってもいいと思います。盛っていません。

この機種は組み立て式なので買ってそのままプリント!っていう訳にはいきません。
ある程度セッティング出したり、改良したりしながら使う機種だと思います。
私もABSがなかなか定着しなくてあれこれ悩みました。

PLAなら買ってそのまま使えると思いますが、ABSを出力するならエンクロージャも必要になってくると思いますし、その辺を模索できる余裕が無い方にはケース付きの完成品がオススメです。

作品例

実用を考えながら色々プリントしていますがその一例を紹介します。

NCロードスター スピンターンノブ

作製の経緯:社外品が無い。ネジピッチが特殊とのことで流用が効かない。

初めは別で購入していた社外品をそのままモデリングしましたがFDMを用いた生産性や強度等を考え、少々形状を変更しました。

積層痕や初期レイヤーの荒れをペーパーで慣らして使用しています。
特殊ピッチとはいうものの規格では存在するネジ径なのでタップを入手し雌ネジを切っています。

KDY200系 ダイナ トヨエース カムロード ドリンクホルダー

作製の経緯:灰皿がたくさんついていますが喫煙者ではないので、ドリンクホルダーにしてしまおう!

これぞ3Dプリンタの正しい使い方だろ!と思っています。純正の灰皿からモデリングし、PLAで何度もテストプリントしながら作製しています。

微妙なハマり具合や純正のドアトリムの意匠面とのつながり、色々難しいです。

まだまだ色々作成していますが、見せられるようなものではないので隠させてください。

また、ヤフオク!にて作成した部品の販売も行っています!→リンク
(2023.06.22時点ではスピンターンノブのみですが)
今後、完成度を高めて、実用できるものになれば色々販売します!ぜひ興味があれば買ってください!

使用しているフィラメント

ポリメーカ(Polymaker)
¥4,500 (2023/06/22 12:49時点 | Amazon調べ)
筆者

ABSは少し高いですがPolymakerを使用しています。
定着しないで剥がれてしまうこともありますが、セッティングが出ればビシっと出力され、臭いもほぼ無いです。イイ感じ。
機械があれば他のABSも試してみたい。

ダブルキャブの後部座席とのセパレーターバーに引っ掛けるフックを出力しました。

積層方向はバーに対してラジアル方向なので強度は出づらいかと思いますが、手荷物かけても全然使えていますし、そのまま実用可能かと思います。


筆者

純正のお試しフィラメントがすごい良かったので1巻買いました。
定着もいいですし、出力も綺麗でした。
やはりPLAなので耐熱性はありません。製品を1日車の中に放置したら反りました。
しかし、プロトタイプとして使うなら最高です。
eSUNよりこっちが好き


筆者

Clalityの純正PLAより反ります。(出力時は)
が、耐熱性は少し高いのか車の中に放置してもそんな反りませんでした。
安かったのでコレをかってもいいかな~と思いました。

おわりに

3Dプリンタが来てからほぼ毎日稼動していますし、家ではFusion360を触っています。
スライサの設定もフィラメントの素材やメーカーによって全然違うのであれこれ悩みながら弄っています。

PCで形を作って、それが製品になるのは面白いです。思いのほか実用もできます。

今後はエンクロージャを作って出力雰囲気温度を保てるようにしようかなと考えています。

ぜひ見てくださっている方も3Dプリンターデビューしてみてはいかがでしょうか。

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